節税保険の販売停止

かねてより問題視されてきた企業経営者が加入する保険について大手生命保険会社4社は、国税庁が税務上の取扱いを見直す意向を踏まえてこの「節税保険」の販売を停止した。

各その他の生保も追随して販売停止になっている。そもそもこの「節税保険」とは、企業経営者は会社と一心同体で万が一があった時の保障がサラリーマンより

手厚く準備したいものである。そこでその万が一に備える保険の保険料は、会計上損金に算入でき利益をカットすることができて結果節税につながるというものである。死亡保険であっても途中で解約するときの解約返戻金も保険料の大部分が戻ってくることから、利益から控除され尚且つ解約返戻金として資産も準備できる一石二鳥だったのである。

勿論「行き過ぎ」?という面があるものの中小企業経営者は相応のリスクを負っているので何らか会計上公費に使えるものがあっていいと思うが、そもそもの

保険料のからくりなども問題視され結局は「終わりの始まり」になってしまうだろう。

それにしても一般のサラリーマンも生命保険料控除があるが、もう少し拡大してほしいものだ。将来の年金不安がこれだけあるのだから自助努力で準備している人は全額控除してほしいと思う。