警鐘?50年住宅ローンの登場

近年、不動産価格が上昇しています。首都圏では2025年の新築分譲マンション価格は一戸あたり平均9,489万(前年同期比+19.3%)、東京23区にかぎっては1億3,764万円で上昇率(27.7%)もはやパワーカップルであっても中々難しい状況です。

郊外戸建てにあっても交通便がいい場所などは、建築資材の高騰や人件費高騰により価格は上昇しています。

そこで返済期間50年を設定できる住宅ローンが発売されました。住宅支援機構からもフラット50・長期固定型住宅ローンなるものも存在します。80歳までの完済、長期優良認定住宅に認定されている不動産など条件はいくつかありますが、金利は固定で設定できるので条件があえば選択肢の一つになるだろうか・・・

ただFPとしてはとても50年ローンをお勧めすることは怖すぎる。35年変動金利でも怖いのに…

「家を買う」だけの人生ではなく、あくまでの長い人生のライフプランの中の一つととらえる必要がある。子供の教育資金や自分達が病気になった時、老後資金も含めた長い人生には不足な事態だって起こりえる。勿論リスクばかりを考えて生活することはできないが、ある程度の資金の余白がないと年を重ねるにつれて苦しくなると今までご相談をうけていて感じる所。

いつの時代であっても、返済比率は年収の25%~30%以内、流動性は生活費の6か月分は常備しておいた方がいいと思う。

出来る限りの将来のプランをたて資金計画をすることは重要だ。見込みで走っても不動産はすぐに動かすことはできないからだ。