為替相場を判断する時に気を付けてみていることは?

2月に入って日に日に世間を恐怖に陥れている新型コロナウイルス。中国を中心に日本でも死者も出ている事から事態はまだ終息にむかいそうもない。

そんな中、ずっと狭いレンジでしか動かなかった米ドル対円の為替相場をここの所一気に112円台をつけて動いている。それと同時に米国債10年金利が1.4%台まで下がっていることから不気味な気配が感じられて仕方がない。

そもそも為替相場を判断する上で一番気を付けて見ているのは日米の実質金利差である。実質金利とは、名目金利から予想物価上昇率を引いたものが実質金利である。米国も10年債が1.4%台までさがってインフレ率1.6~1.7なので米国も実質マイナス金利。日本ももともとマイナス金利。テクニカル的にみても投機的なドル買いの動き。しばらくは円安ドル高に動きそうである。

長期的な見方は購買力平価を見ているが、圧倒的に購買力平価は日本の物価が

安すぎる。よくビッグマック指数とも呼ばれている物価の比較もあるが

現在日本のビックマックが390円なのに対してアメリカのビックマックは5.7ドル、日本円に換算すると約630円。とすると購買力平価からみると1ドル80円位でも同じ位の価値と言えるかもしれない。