当たり前ではないローン斡旋手数料
新年に入ってローン相談を受けている。今までも同じような質問があったのが、不動産を買うとき業者さんを通す訳だが資金計画を出してもらうと、そこにローン代行手数料もしくはローン斡旋手数料という項目がある。
「買主にかわって、住宅ローンの銀行への借入手続きを代行する」というもので、仲介会社に支払う手数料のこととなっている。
不動産を購入する時、様々な諸費用がかかるが、大きくは不動産業者には仲介手数料(物件価格の3%+6万円)、銀行にはローンの事務手数料、保証料もしくは融資手数料がかかる。その他登記費用等が掛かるわけだが、このローン斡旋手数料に関しては
「買主が直接銀行にローン申込をする手間を業者さんが銀行に持ち込んでもらえる」というもので、早い話自分で銀行にローン申込をすればかからない手数料ということである。
銀行側からすると、業者さんからローンセンターに持ち込んでもらえるので源泉徴収票などの書類の徴求をお客様と直接やりとりする手間が省けるし、住宅物件の書類も揃う。
では自分でローン申込する場合はどうかというと、何ら大変なことはない。住民票や課税証明書などの書類はどっちにしろ自分でとりにいかないといけないし、物件書類も売買契約の時の書類をそのまま銀行に持ち込むだけである。最近ではネットでやり取りして
郵送するといった方法も沢山ある。
肝心なローン審査や金利に関しても、代行してもらったとしても自分でローンを申し込んだとしても、通常の審査方法で変わりはない。さらに、金利も代行してもらうしてもらわないにかかわらず、今は融資手数料型か保証料型を選ぶかどうか、どの銀行を選ぶかなどの方がもっとも重要である。
また、資金計画に関してはローンの借入額を決める訳ですが、ご夫婦で担保提供があるかどうか、持ち分関係、借入期間、優良認定住宅かどうか、火災保険関係、引越など後からかかる費用も考慮して決める必要がある。
住宅購入時、迷ったら金融機関にも業者にも属さないファイナンシャルプランナーに聞いてほしい。