根強い貯蓄志向
中々完全なデフレ払拭されない理由として平均給与と家計の消費支出が関係している。給与所得者の一人当たりの平均給与の推移をみると1989年の約402万円~1997年には約467万円に増加しているがその後は横ばい、2009年にはリーマンショックの影響でかなり落ち込み2017年は約432万円とピーク時にまだ追い付いていない。全然平均給与が増えていないのだ。
それに対して家計の金融資産は平成の間もずっと伸び続けていて1990年に1017兆円から2017年では1831兆円となっている(日本銀行HPより)という事は、増えない給与の中から貯蓄をせっせと増やしている構図が見て取れる。1831兆円の貯蓄の利回りをアップさせないと消費はずっと伸び悩んでしまう。消費税アップとなりますます拍車はかかってしまうのだろうか…。